ハヤシの視点「超音波溶着製品」2

今回は何故ハヤシが超音波製品の製造を始めるのか、超音波溶着機導入の背景や取り組みについて もう少し詳しく説明したいと思います。

【背景】
・SDGsや廃棄費用軽減の観点から、プラダンやコンテナなどPP製の通い箱と、それに貼付するかんばん差しの共材廃棄を行いたいというユーザーが増えている。
・高周波溶着によるPP系素材の加工品は、溶着された部分が極めて強靭で破袋しにくいという優れた製品特性を有するが、生産難易度が高く、また溶着に要する時間も長いため、高価格化し長い生産納期が必要となるという製造上の弱点も発生する。
・今後拡大が予想される需要に対し、低価格化及び納期の短縮化が必須の取り組み課題となっている。

<取り組み内容と特徴>
・高周波溶着による製品製造以外に、超音波溶着という技術を導入し、4機の溶着機を一度にまとめて配備して製品の低コスト化及び納期の短縮化を狙う。
・超音波溶着による加工品の特徴は、
①高周波溶着の加工品に比べて溶着強度は弱い(カード差しに用いるのであれば支障はない)
②加工機がコンパクトで機械上での製品の取り回しが高周波溶着に比べて格段に容易である。
③しかも加工時間が高周波よりも短い。そのため「安く早い」を実現できる。

<効果>
・ユーザー様に選択肢を提供できる。(使用性を重視するのか?価格や納期を優先するか?)
例えば、長期の安定した使用性を求めるユーザー様には高周波溶着による製品をご紹介。逆に、安く早く大量にかんばん差しが必要なユーザー様には超音波溶着による製品を提供する。

<ハヤシの知恵>
・企業秘密のため公開できないが、ハヤシはフレキシブル性と合理性という相反する方向の生産性を兼ね備えた生産技術を研究し開発している。これにより更なる低コスト化と納期短縮化を提供する。

<生産開始時期>
・令和6年早春より本格稼働。

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