ハヤシの視点「かんばん差し」の改良2

ある日「かんばん差しを付けたままだと部品箱の廃棄が面倒」というお客様の声を聞きました。
従来のかんばん差しは 塩化ビニール素材で作られており、部品箱などのコンテナはPP(ポリプロピレン)素材が作られており
素材が違うため 廃棄するときは 貼ったまま廃棄ができなかったのです。

そこで ハヤシは考えました。「リサイクルができるように箱と同じ素材でかんばん差しを作ればいい」
さっそくハヤシは ポリプロピレン素材のかんばん差しを開発しご提案しました。
お客様の「困った」に「待った」をかけた瞬間です。
もともとPPファイルなどのPPの溶着は、超音波加工という方法で比較的に安く作ることができます。
私どもも価格対応という観点で本年12月頃より超音波製品の発売を開始しますが(後日メルマガで紹介)、この方法で作るかんばん差しは、現在得意としている高周波ウェルダーによるものより、溶着強度が圧倒的に弱いという重大な欠点を持ちます。
私どもは溶着強度を下げずにPPのかんばん差し製造を成功させたのです。 

ハヤシのモノづくりの考え方は、使用性とリサイクル性を状況において最適な素材を選ぶことなのです。
「こだわりに寄り添うモノづくり」製造現場でのさまざまな困りごとを、もっと効率よく、もっと確実に、もっと早く、もっと安く・・・・。
そんな課題の解決にトコトン寄り添って モノづくりの現場に改善提案をし続ける。それが 私ども「ハヤシ商店」なのです。